《野分》 記:2011/09

野分と言う文字を見て、紫の上さんを思い出した人はたぶん1000歳くらいじゃないかと思いますが、私はまだ100歳未満なので漱石の方を思い出します。

野分というのはちょうど今時分、9月1日から10日あたりに吹く大風、台風のことなんですね。
なにぶん40年近く前に読んだものですので、はっきりとは覚えていませんが、紫式部は人の心の中の波風のことを言ったのに対し、漱石は人の世の風雨のことを言ったと感じたように思います。
覚えているのはこの言葉ひとつだけ。

『理想は魂である。』

いいなぁ、こんな風に生きてみたかったな~。
どうして私はこんな人生を選んだのかなぁ?
ひとえに志の低さなんでしょうねぇ。。。

今日の台風で私の住む地方でも、現在も何万人もの方々が避難されています。
高知、愛媛、香川、岡山そしてこれから鳥取、島根。
直撃されなかったとしても、和歌山、奈良、三重をはじめ多くの地方で大変な被害が発生している模様です。

今回の地震でもそうですが、弱った時は人は集まって、共同で事を成す必要があるでしょう。
でも人生を歩むのは一人だと思います。
理想を目指して、魂を持って。
その時に力になる友を、ここで得た事に感謝しつつ。。。