《マスクは人の為ならず》
情けも自粛も同じで、結局まわりまわって自分の利益になると思うからするんでしょう?
利他主義は利己主義と同じことでしょう。
すると閉めないパチンコ屋やライブハウスは、その利己主義が半端な人たちということになります。
目先の利益やお上への反抗やそんな事柄にすがりついて、早くこの災害を終わらせた方が得だと気づけない人たちということです。
確かに今人々は自由より監理を望みました。
これは飼い犬が首輪をつけてくれとせがむのと同じです。
情けないことだし、腹立たしいことです。
また開けている店にリンチまがいの事件も増えています。
これらは民主主義の崩壊の第一歩であり、人々の心の崩壊が始まっているのかもしれません。
でもわが国は他国のように、強制力を伴った監理まではしていません。
これをずるいやり方とやり玉に上げる人もいますが、私は日本人の人としての成熟度が他国より上なので出来ることと思っています。
国家や為政者の権力を究極まで高めなくても、他国とほぼ同等か、それ以上の成果を上げていると思います。
このことは私たちは胸を張って自慢すべきことではないでしょうか。
折しもここ数年、ポピュリズムの台頭で自国さえよければいいといったファシストまがいの政権や、目先の利益を重視する国が増えてきていました。
しかしよく見てください、そんな国ほど被害が大きいように思いませんか?
結局国民がそうだから国家がそうなっているわけで、半端な利己主義が災害をも広めているのではないでしょうか。
マスクをすれば自分が感染者であっても人にうつしにくいし、人からの感染もいくらか防御できる。
すると結果として早く終息を迎えることができる。
人と距離を取るのも同じです。
最終的には不幸から早く逃れる近道なのです。
店を閉める苦しみから逃げていては、この病苦は終わりません。
彼ら一部の人たちの行動は、国家権力に逆のベクトルを与え我々の望まない方向へ進む恐れさえあります。
国や社会を信じて我々と共に生きる道を選んではどうでしょうか?
勿論終息後同じ仕事ができるとは限りませんが、前にも言ったようにこの国は国民を見捨てはしません。
なぜなら自分だけが良ければそれで良いと思う人が、その反対より少ないからです。
多くの人の情けでこの国は出来ているからです。
若い人が『自分たちの多くは重症化しない、老人のために自粛なんかできるか』と言っているのを聞きましたが、これも同じ短絡的な思考です。
社会が何で成り立っているかを知らないのです。
これも前に言いましたが、自分が幸せになるには他者を幸せにするのが一番の近道なのです。
あなたがあなたの隣の人に善意を施す。
それが広がってゆく。
理想郷はその先にしかないのです。
転んでもただでは立ち上がらない。
さらに一段高貴な精神を手に入れる好機にしたいものと思います。