《三文芝居》

このところの東アジアの動静を見てると、まぁうがった見方ではあるけれども、どうもデキレースのような気がするのです。
 
韓国はどれだけ世界に馬鹿にされようが、半狂乱のふりをして半分共産圏に足を入れると、北朝鮮を自分の商業圏に取り込めて、中国・ロシアの巨大マーケットにもっと近づけます。
 
日本は盲目の国粋主義者を操り人形として使い放題、憲法も変えられるし、軍隊も持てます。
 
アメリカは金さえ儲かればいい国になったので、覇権主義をやめて、世界の保安官役を降りられるわけです。
アメリカにとっては、もうどこが世界を納めても同じです。
核さえ豊富に持っていれば怖くないし、それより自分たちがより豊かになるほうがいいのですから。
 
中国はアメリカの代わりをこの後しばらく買って出て、ロシアと仲良く世界を席巻できます。
 
と、各国の思惑、利害が協調・合致して今回のような事態が成り立ったように思うのですが、どうでしょうか。
 
もっともこの芝居は、アメリカも日本も実はすでに共産主義化しているという伏線があります。
富の半分以上を数%の人が握っているのに、自由だと思っている庶民がそれを支えています。
 
それを変えられると思っているのが香港。
それに気付いていないのが日本。
取り込まれてなるものかと、もがくイギリス。
 
このように人々は、中世以前から続く非独立した人格のまま、何も変わらず生き続けているのです。
 
私としてはただ、地球が死ぬか、人類が消えるか、この長い長い三文芝居の結果を確認できないであろうことが残念です。