《ウソ》

この間から怒りを制御しようと書いていますが、これは実はそんなに難しいことではなく、自分を見つめることで意外と誰にでもできるようになることかもしれません。
 
怒る予兆のようなものがあるので、普段から少し自分から離れておく訓練をしておけば、いち早く怒りを感知して、まず一息置いて物事を考えたり、怒りの対象と同じ土俵に乗らないようにすれば、それが小さいうちに芽を摘み取ることができるようになります。
 
今日の題の『嘘』は、これがまた中々手ごわくて、基本的には怒りの制御と同じ方法でつぶせそうですが、このウソが口からでてくる予兆のようなものが分かりにくいように思います。
私の場合ほとんどのウソは自分に対する言い訳を心の中で作っていることに原因があるように思います。
何とかしないといけないと思いながらも、まだ半分くらいしか減らせていない気がします。
 
ですから私の書いていることは半分くらいはウソかもしれませんので、気を付けてお読みください。^^;
 
とっさにつくウソのすごく上手な人がこの世には居て、そう言う人を見ていると、常にシミュレーションしていてどんな場合でも対処できるように訓練しているのと同時に、その嘘を自分で信じ込んでいるように感じます。
まぁ言えば、芸の域に達していて、それはそれで感服したりもします。
 
一方努力せずとも怒りもウソも、元々ほとんど持ち合わせていないような方もいて、思わず掌を合わせそうになります。(この文章にもちょっとウソが入っていますね。w)
 
あぁウソをつかずに生きてゆけたらどんなに幸せだろうかと思いますが、火宅の人を救うためにつくウソは良いウソだ、との話もあって、何が何でも排除すればいいものとは限らないようです。
 
ともあれ、もっと誠実に生きる訓練をしないといけないのは確かなようです。
 
 
(スッタニパータ・経集より)
661  
嘘を言う人は地獄に墜ちる。
また実際にしておきながら、私はしませんでしたと言う人もまた同じ。
両者とも行為の卑劣な人々であり、死後にはあの世で同じような運命を受ける。
 
664  
口穢く、不実で、卑しい者よ。
生きものを殺し、邪悪で、悪行をなす者よ。
不劣を極め、不吉な、でき損いよ。
この世であまりおしゃべりするな。
お前は地獄に落ちる者だ。
 
 
以下は正直になるハウツーみたいです。